【FP2級】学資保険(こども保険)・教育ローン・日本学生支援機構による奨学金制度について#03

FP2級

こんにちは、Canaです。

前回は、ライフプランニングの考え方・手法について解説しました。

今回は、学資保険(こども保険)・教育ローン・日本学生支援機構による奨学金制度について紹介していきます。

学資保険(こども保険)

学資保険(こども保険)とは、子どもの教育資金を準備するための保険商品であり、契約保険料を支払うことであらかじめ予定した時期に、給付金として保険金を受け取ることができる保険です。

  • 親(契約者)が死亡したり、高度障害となった場合、それ以降の保険料の支払いが免除され、将来、学資祝金満期祝金を受け取ることができる。親の死亡後、保険期間終了時まで年金(育英年金)が支払われるタイプの商品もある。
  • 子ども(被保険者)が死亡した場合、死亡保険金が保険金受取人に支払われ、保険契約は消滅する
  • 出生前加入特則の付加により、被保険者となる子が出生する前であっても加入できる商品も存在する。

教育ローン

教育ローンには、公的ローンと民間ローンがあり、公的ローンの主なものとして教育一般貸付(国の教育ローン)があります。

融資限度額学生・生徒1人につき350万円
※海外留学資金(一定の条件付き)の場合は450万円
返済期間最長15年
金利固定金利
融資元日本政策金融公庫
その他の
ポイント
★資金使途は、受験にかかった費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費等)や学校納付金(入学金、授業料、施設設備費等)のほか、アパートなどの敷金・家賃といった住居にかかる費用、教科書代、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料などにも使うことができる。
★世帯年収の制限あり(子の人数により金額が異なる)

日本学生支援機構による奨学金制度

日本学生支援機構による奨学金制度には、貸与型と給付型があります。

【貸与型】

種類利息の有無返済義務
第1種奨学金無利息あり
第2種奨学金利息付
(在学中は無利息)
あり

連帯保証人および保証人による人的保証または日本国際教育支援協会による期間保証のいずれかが必要です。

奨学金の返還が困難になった場合、一定期間の返還を猶予する返還期限猶予や、毎月の返還額を減額して返還期間を延長する減額返還を申請することできます。

第2種奨学金は、第1種奨学金より本人の学力や家計の収入等に係る基準がゆるやかに設定されているよ

教育一般貸付と日本学生支援機構の奨学金(貸与型)の主な違い

教育一般貸付日本学生支援機構の奨学金
貸与対象者保護者
※学生本人が成人が独立した生計を営んでいる
場合は学生本人も可
学生
貸与金額学生1人につき最高350万円
(一定の場合450万円)
区分によって異なる
返済期間15年金額等によって異なる
成績要件なしあり

教育一般貸付と日本学生支援機構の奨学金は併用できるよ

【給付型】「高等教育の修学支援新制度」(2020.4~)

対象の学校種大学、短期大学、高等専門学校、専門学校
支援内容授業料と入学金の減額または免除(各大学等が実施)
給付型奨学金の支給(日本学生支援機構が支給)
※学校種、自宅通学か自宅外通学かにより給付額が異なる
対象となる学生世帯年収等の要件を満たし、学習意欲のある学生

給付型奨学金とあわせて貸与型奨学金を申し込むことができるよ

次回は、住宅ローン・クレジットカード・貸金業法の総量規制について解説します。

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