【FP2級】債券について#18

FP2級

こんにちは、Canaです。

前回は、貯蓄型金融商品について解説しました。

今回は、債券について紹介していきます。

債券の基本

債権とは、国や企業などが、投資家から資金を調達することを目的に発行するものです。

①債券の種類
国債国が発行する債券
地方債地方公共団体が発行する債券
社債一般事業会社が発行する債券
金融債金融機関が発行する債券
②用語
償還期限返済期限(満期)
発行価格新規発行時の金額
額面金額債権に記載された金額
表面利率額面金額に対する利率
(クーポンレート)
③債券の発行価格

債券の発行価格は額面100円あたりの価格で表示され、額面100円あたりの発行価格により、以下のように区分されます。

アンダー・パー発行パー発行オーバー・パー発行
額面100円あたり100円未満で発行額面100円あたり100円で発行額面100円あたり100円超で発行
④利付債と割引債
利付債定期的に利息を受け取れ、償還時に額面金額を受け取ることができる債券
割引債額面金額より低い金額で発行され、償還時に額面金額を受け取ることができる債券
(償還までの間に利息はなく、発行価格と額面金額の差額が利息の代わりとなる)

個人向け国債

個人向け国債は、購入者を個人に限定した国債であり、以下の商品があります。

債権の利回り

債券の利回りとは、投資した元本に対する収益(利息周縫うと償還差損益)の割合をいいます。

直接利回り投資金額に対する利息収入の割合
応募者利回り債券の発行時から最終償還日まで所有した場合の利回り
最終利回りすでに発行されている債券を購入し、最終償還日まで所有した場合の利回り
所有期間利回り債券を購入し、最終償還日を待たずに売却した場合の利回り
①直接利回り
直接利回り(%)=(表面利率÷購入価格)×100
例)表面利率2%の債券を103円で購入した場合の直接利回りは?
<計算結果>
(2÷103円)×100=1.04%
②応募者利回り・最終利回り・所有期間利回り
利回り(%)=〈表面利率+(売却価格-購入価格)÷所有期間〉÷購入価格×100
(A)最終利回りの場合
例)表面利率2%、償還期限5年、発行価格97円(額面金額:100円)の債券を、残存年数2年の時点で99円で購入した場合の最終利回りは?

<計算結果>
〈2+(100円-99円)÷2年〉÷99円×100≒2.52%
※最終利回りを計算する場合の売却価格は、満期まで所有した場合に受け取る金額である100円(額面金額)となる
(B)所有期間利回りの場合
例)表面利率2%、償還期限5年、発行価格97円の債券を発行時に購入し、4年後に102円で売却した場合の所有期間利回りは?

<計算結果>
〈2+(102円-97円)÷4年〉÷97円×100≒3.35%

債券のリスク

債券のリスクには、価格変動リスク、信用リスク、為替変動リスク、流動性リスクなどがあるが、ここでは価格変動リスクと信用リスクについて学習します。

①価格変動リスク

価格変動リスクとは、市場金利の変動に伴い、債券の価格が変動するリスクをいい、金利変動リスクともいいます。

残存機関と債券価格の変動幅の関係

償還までの期間が長い債券の方が、利回りの変化に対する価格の変動幅は大きくなります。

◆表面利率と債券価格の変動幅の関係

表面利率が低い債券の方が、利回りの変化に対する価格の変動幅は大きくなります。

②信用リスク

信用リスクとは、債券の元本や利息の支払が滞ったり、支払い不能が生じるリスクをいい、デフォルトリスク、債務不履行リスクともいいます。

信用リスクの目安として、格付機関による格付けがあります。

格付けが低い会社、つまり信用(デフォルト)リスクが高い会社ほど、債券の価格は低く(安く)、利回りは高くなるよ~
つまり、ハイリスク・ハイリターンということだね~

次回は、株式について解説します。

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