【FP2級】株式について#19

FP2級

こんにちは、Canaです。

前回は、債券について解説しました。

今回は、株式について紹介していきます。

株式の基本

株式とは、株式会社が資金調達を目的として発行する証券をいいます。

①株主の権利

株式の所有者のことを株主といい、株主の主な権利として次のようなものがあります。

議決権会社の経営に参加する権利
剰余金分配請求権会社の利益(剰余金)の分配を受ける権利
残余財産分配請求権会社の解散等に際して、残った会社財産の分配を受ける権利
②普通株式と優先株式
普通株式
(普通株)
通常、投資家の間で売買される株式
優先株式
(優先株)
普通株に比べて、配当金や会社解散時の残余財産の分配などを優先的に受けることができる株式。一般的に議決権が制限される。
③株式の単位

株式の取引単位のことを単元株といいます。

④株式分割

株式分割とは、すでに発行されている株式を分割することをいいます。

株式分割を行った場合、株式数は増加しますが、株式の時価総額は変わらないため、1株当たりの株価は下落します。

⑤証券取引所

株式は通常、証券取引所で売買されます。

国内の証券取引所は、東京や名古屋などにあります。東京と名古屋の各市場には1部と2部があり、新興企業を対象としたマザーズやジャスダックなどがあります。

株式の取引

①注文方法

上場株式(証券取引所に上場されている株式)の注文方法には、指値注文と成行注文があります。

②受渡し(決裁)

株式の売買が成立した日(約定日)を含めて3営業日目に受渡し(決裁)が行われます。この日を受渡日といいます。

③値幅制限

投資家保護を目的として、株価の極端な高騰や暴落を避けるため、1日で変動できる株価の上下限が設定されています。値幅制限まで上昇するとストップ高、下限まで下落するとストップ安となります。

信用取引

①信用取引

信用取引とは、証券会社に委託保証金(現金や有価証券)を差し入れて、資金を借りて株式を購入したり、株券を借りて売却したりする取引をいいます。

信用取引を行う際の委託保証金の額は30万円以上であり、かつ、約定代金に対する委託保証金の割合は30%以上でなければなりません。

例えば、委託保証金率が30%の場合、300蔓延の委託保証金を差し入れると約定金額1,000万円まで新規建てをすることができるよ~
つまり、資金が300万円しかなくても1,000万円の株式を購入できちゃうんだね~

なお、委託保証金が最低委託保証金維持率を下回った場合、追加の補償金(追証)を差し入れる必要があります。

②一般信用取引と制度信用取引
一般信用取引返済期限や対象銘柄等を顧客と証券会社との契約により決定する信用取引
制度信用取引返済期限や対象銘柄等が証券取引所等の規則により定められている信用取引

一般信用取引の建株を制度信用取引の建株に変更することはできないよ~

③決済方法
差金決済現物決済
信用買いの場合反対売買(売り)をして損益文の金額(差金)のみを決済株式を売らずに借りたお金を返して現物(株式)を引き取る
信用売りの場合反対売買(買い)をして損益分の金額(差金)のみを決済信用売りした株式と同じ銘柄の現物株を渡して約定代金を受け取る

株式ミニ投資と株式累積投資

◆株式ミニ投資・株式累積投資とは

株式を単元未満で売買する方法として株式ミニ投資や株式累積投資があります。

株式ミニ投資1単元の10分の1の単位で売買する方法
株式累積投資毎月定額で株式を購入する方法(この方法をドル・コスト平均法という)

株式の指標

①株価指標等

株価の水準などを見る指標として次のようなものがあります。

日経平均株価
(日経225)
東証一部に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均したもの
東証株価指数
(TOPIX)
東証一部に上場している全銘柄時価総額を指数化したもの
時価総額の大きい銘柄の値動きの影響を受けやすい
ジャスダック
・インデックス
ジャスダック市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出した指数
JPX日経
インデックス400
東証全体(東証一部、二部、マザーズ、ジャスダック)に上場している銘柄のうち、時価総額、売買代金、ROE等を基に選定された400銘柄を対象として算出した指標
ナスダック
総合指数
米国のナスダック市場に上場している売国株式の全銘柄を対象として算出した指数
S&P500種
株価指数
ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している代表格な500銘柄を対象として参集した指数
出来高(売買高)一定期間中に証券取引所で売買が成立した株式の総数
②株式投資に関する指標(個別銘柄の指標)
PER(株価収益率)
Price Earnings Ratio
株価が1株当たり純利益(EPS)の何倍かを示す指標
PER(倍)=株価÷1株当たり純利益(ESP)
※PERが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高といえる
PBR(株価純資産倍率)
Price Book-value Ratio
株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍かを示す指標
PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産(BPS)
※PBRが低い銘柄は割安、高い銘柄は割高といえる
ROE(自己資本利益率)
Return On Equity
投資額(株価)に対する配当金の割合
配当利回り(%)=1株当たり配当金÷株価×100
配当利回り投資額(株価)に対する配当金の割合
配当利回り(%)=1株当たり配当金÷株価×100
配当性向純利益に対する配当金の割合
配当性向(%)=配当金総額÷税引後当期純利益×100

何回も繰り返して見ると覚えられると思うよ~

次回は、投資信託について解説します。

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